「ZGPAX S99」Android 5.1搭載、ラウンド型スマートウォッチ開封レビュー

ZGPAX-S99.jpg


「ZGPAX S99」は2016年のスタンダードとも言える360x360ピクセルの液晶に(スマートウォッチとしては)最新のAndroid 5.1を搭載し、ラウンド型では珍しいカメラを搭載したAndroid搭載のスマートウォッチです。
日本でも6月頃に店頭で販売されましたが、あっという間に売り切れた人気機種です。


ディスプレイ・解像度1.33インチ液晶 / 360x360ピクセル
CPUクアッドコア MTK6580M 1.0GHz
RAM/ROM512MB/4GB
OSバージョンAndroid 5.1
無線LAN802.11 b/g/n
BluetoothVersion 4.0
3G通信WCDMA(850/2100MHz)
本体サイズ・重量53.6×47×14.9mm / 58g
SIMカードnanoSIM
バッテリー450mAh



購入にいたるまで



私が2015年から常用している「ZGPAX S8」の後継期と言えるスマートウォッチが、この「ZGPAX S99」だと思います。
「ZGPAX S8」は当時のスマートウォッチとしては良い機種だったのですが、液晶が240x240ピクセルと低解像度なのに加えて、CPUも最新のアプリやゲームがまともに動かないほど非力です。
その後、400x400ピクセルと高解像度な「FINOW X5」や「K9 SmartWatch」を入手した事もあり、「ZGPAX S8」をメインで使うのは厳しいと考えるようになりました。私の場合、オフライン地図の閲覧がメインなので、GPS付きで「ZGPAX S8」の代わりにガシガシ使える機種を探していて出会ったのが「ZGPAX S99」でした。
「ZGPAX S99」の360x360ピクセルの液晶は、初期のiPhoneやAndroidのハーフVGAと呼ばれる320x480ピクセルに近いものとなっています。ちょっと前のローエンドAndroid端末(IDEOSとか)では240x320ピクセルの端末もありましたので、これらに対応したアプリならば360x360ピクセルでもだいたい問題なく表示されます。

ただ常用する端末としては、表示エリアに問題のあるラウンド型なので、解像度は落ちるが実用重視でスクエア型の「FINOW Q1」にするか迷っている最中です。しかし、ラウンド型の見た目の良さは捨てがたいですね・・・時計としてのカッコよさはスクエア型よりラウンド型の方が上だと思います。




海外通販で購入する場合はこちらicon。GearBestの商品ページです。
[2016/6現在GearBest価格 $151(約15500円)]


開封レポート



なんだかどっかで見たような安っぽい箱です・・・
「SMART WATCH」としか書かれていないので、亜種のモデルか?と思いましたが、「設定」から「端末の状態」を見るときちんと「S99」になっていました。

ZGPAX-S99-01.jpg


ご対面。液晶内にゴミが混入されていました。
これは分解しないと取れない・・・テンションだだ下がり・・・
まぁ、中華なので仕方がないと思って諦めました。

ガジェットは必ずフラグシップカラーを購入する私ですが、今回はそのポリシーに反してブラックを購入。
「ZGPAX S99」のフラグシップカラーは多分赤だと思いますが、「ZGPAX S8」みたいに乱暴に扱うには、色が剥げても気にならないブラックの方が良いかな?と思った次第です。ブラックだと地の色が違っても剥げたらマジックで塗れば問題無し(笑)

ZGPAX-S99-02.jpg


無骨で頑丈そうなデザイン・質感は申し分ないです。
「ZGPAX S8」と同じくガシガシ使う予定なので、このくらいが理想です。
液晶周りのリング状の意匠もなかなか良いですが、ほこりが溜まりそう。

液晶保護シートは貼ってましたが、サイズが合わないので剥がして捨てました(笑)

[9/5 追記] at_s1830様より「Huawei Watch」のガラス液晶保護シートがS99で使えるとの情報をコメント欄より頂きました!さっそく注文してみたましたので、届きましたら撮影してご報告いたします。
at_s1830様、情報ありがとうございました!!

ZGPAX-S99-03.jpg


ラウンド型には珍しくカメラが搭載されています。
カメラの上のボタンは電源兼ホームボタン、下のボタンは戻る(リターン)ボタンです。
こちらのボタンは結構しっかり作られていて、押しやすいし、クリック感も良いです。
戻る操作は、画面を大きく左端から右へスワイプすると行うこともできます。

ZGPAX-S99-04.jpg


裏面には心拍センサーと充電用の接点。
こちらに専用のアタッチメントを接続して充電や通信を行います。

ZGPAX-S99-05.jpg


試してないので分かりませんが、下部の穴は多分マイク。

ZGPAX-S99-06.jpg


左側はスピーカーかな?かなり大音量で鳴ります。

ZGPAX-S99-07.jpg


こちらが「ZGPAX S99」の充電用アタッチメント。
マグネットで手軽に接続できるのは良いですが、すぐ外れるので、充電しながらの使用はオススメできません。

ZGPAX-S99-08.jpg


電源オン時のアニメーションはメーカー独自のものではなくAndroid標準のものでした。

ZGPAX-S99-09.jpg



ラウンド型ディスプレイ用ホームはこんな感じ



シェルは「FINOW X5」などのものから、さらに進化して使いやすくなっています。
その代わり、ちょっと操作方法が変わりました。

WatchFaceは長押しする事によって数種類から選べます。とりあえずは標準のものにしております。WatchFaceの変更は既存の方法で出来なかったので調査中です。

ZGPAX-S99-10.jpg


右にスワイプすると通知画面になります。

ZGPAX-S99-11.jpg


下にスワイプするとクイック設定。こちらはさらに3ページほど項目があります。

ZGPAX-S99-12.jpg


上にスワイプすると天気情報。
きちんとGPSから現在地の天気を表示してくれるので地味に便利。

ZGPAX-S99-13.jpg


左にスワイプすると全ての基本となるドロアー兼のホーム画面が出てきます。

ZGPAX-S99-14.jpg


ホームからさらに左にスワイプするとウィジェットというか、ミュージック。
「FINOW X5」の頃はさらに左、左とスワイプして他のウィジェットも出たのですが、今回はミュージックのみでした。

ZGPAX-S99-15.jpg


設定画面はいつもの。

ZGPAX-S99-16.jpg


今回から「App List Style」という項目が追加されました。
マトリックスはさっきの4個ずつアイコンが並んだメニュー。

ZGPAX-S99-17.jpg


リストにすると、以前の「FINOW X5」などと同じ縦スクロールの一覧メニュー。

ZGPAX-S99-18.jpg


ラウンドを選択すると、ラウンド型スマートウォッチに合ったメニューが円形に並んだタイプになります。真ん中に時計が表示されているのが地味に助かります。

ZGPAX-S99-19.jpg



日本語には最初から対応



Android 5.1以降を搭載した中華スマートフォンと同じで、最初から日本語に対応しています。

ZGPAX-S99-20.jpg


とはいえ独自のメニュー項目はさすがに英語のみ。
こちらのジェスチャーの項目では、腕を持ち上げるだけでスリープが解除される設定や、歩数計表示の設定が選択できます。

ZGPAX-S99-21.jpg


日本語入力には定番の「ATOK」がオススメ。
通常だと下段のボタンが見えなくなるので、フローティングにすれば全部表示されます。
これで、ラウンド型でも入力系は問題なく使えます。

ZGPAX-S99-22.jpg


さらにフリック入力にすれば、かなり快適に文字入力ができるでしょう。

ZGPAX-S99-23.jpg



ラウンド型でのアプリ



ラウンド型スマートウォッチはカッコイイけど、アプリがきちんと表示されないので、実用という観点からはイマイチ使えない気もします・・・

写真は「Zeblaze Blitz」のものですが、電源長押しで出るメニューはこちら。
タスクの切り替えや終了などもこちらから可能です。上にある「Full」というボタンを押すと、全画面と真ん中にスクエア表示できる縮小画面を切り替えられます。

Zeblaze-Blitz-25.jpg


標準ブラウザはこんな感じ。ラウンド型に合わせて表示されるので、一応なんとか使えます。

ZGPAX-S99-24.jpg


GooglePlayも入っているので、アプリのインストールは問題ないですが、メニューが押せない・・・
擬似メニューを実現するアプリなどを入れて対処しましょう。

ZGPAX-S99-26.jpg


とりあえず、色々ダウンロードしてみます。

ZGPAX-S99-25.jpg


解像度が高いのでPDFのビューアは結構実用的です。

ZGPAX-S99-27.jpg


エクセルの表も閲覧だけなら、窮屈ですが可能です。
編集も根気強く行えばできなくもない?です。

ZGPAX-S99-28.jpg


こちらはGoogleMapsで地図を表示させたところ。まぁ、これもある程度は使えます。
個人的に一番使うオフライン地図は手元に余っているSDカードがなかったので、とりあえず保留。

ZGPAX-S99-29.jpg


Youtubeで動画を見ると、上部だけに表示されます。
全画面にしても、同じ大きさの動画の画面がセンタリングされるだけ。
アプリの対応待ちでしょうか。

ZGPAX-S99-30.jpg


初期状態での端末の空き容量。
オフライン地図は入りませんが、普通にアプリを入れるには十分です。

ZGPAX-S99-31.jpg



「Huawei Watch」の保護ガラスがぴったり



上で初期の保護シートがあまりに酷いもので、剥がしてしまったと書いたのですが、コメント欄にて「Huawei Watch の保護ガラスが34.5mmで 実測35mmの ZGPAX S99 の液晶面に、ほぼぴったりサイズです。」というありがたい情報をいただきましたので、早速購入してみました!

ZGPAX-S99-34.jpg


周囲に若干の余裕があるので、貼りやすいと思います。
若干の段差がありますが、操作に支障はないです。

ZGPAX-S99-35.jpg



まとめ



売り切れ続出の人気端末のためか、手元に届くのがかなり遅れました。
スマートウォッチとしてはかなりハイスペックなのに低価格。「ZGPAX S8」が出たときよりも安いです。
さらにデザインの良い流行のラウンド型という事もあって、人気が出るのも分かります。

360x360ピクセルの液晶は非常に高精細で、400x400ピクセルだけどペンタイル配列の「FINOW X5」などの有機ELよりも文字が見やすいです。
さらに「ZGPAX S8」と比べて、反応もかなり良くなっており、アプリの起動も早いです。
ただ、スペック的な事を言うとメモリが512MBと「ZGPAX S8」から進化していないのが残念。
このメモリの少なさから、タスクを切り替えると終了してしまうアプリが多いのが気になりました。

とは言え、コストパフォーマンスを考えるとかなりオススメできるスマートウォッチです。
「ZGPAX S99」に続くラウンド型の端末が、だいたい同じ仕様とスペックなので、これが2016年のスマートウォッチのスタンダードになると思われます。

rootの取得やWatchFaceの変更は現在調査中。
バッテリーの持ちなどはもう少し使い込んでから書き込みますので、少々お待ち下さい。




海外通販で購入する場合はこちらicon。GearBestの商品ページです。



↓↓↓活動の支えになりますので、ぜひ広告クリックをお願い致します。↓↓↓


この記事へのコメント

  • at_s1830

    at_s1830様、有益な情報まことにありがとうございます!
    S99を裸で使っているのが心配だったので、さっそく私も注文させていただきました!
    こちらを情報を記事の方に追記させていただいてもよろしいでしょうか?

    商品が届きましたら、写真を撮って載せたいと思います!
    2016年09月03日 14:40
  • Yuki

    すみません!!間違ってコメントに返信ではなく編集ボタンを押してしまったみたいで、at_s1830様のコメントを上書きしてしまったみたいです・・・(泣)
    本当にすみません・・・
    (慌ててChromeのキャッシュをバイナリエディタで復元してみたのですが、残っておりませんでした・・・せっかく貴重な情報が載ったコメントをいただいたのですが、私の手違いで消してしまって誠に申し訳ございません・・・もし、テキストが残っていましたら、再送して頂けたら幸いです・・・)

    at_s1830様に書いていただいた商品リンクはこちらです。Huawei WatchのシートがS99の液晶面にぴったりという事でした。
    http://www.aliexpress.com/item/Ultra-Thin-2-5D-Diameter-30MM-Premium-Tempered-Glass-Screen-Protector-For-Huawei-Watch-Smart-Watch/32703868374.html?spm=2114.13010608.0.63.Z3vORl
    2016年09月05日 17:10
  • at_s1830

    管理人様こんばんは。
    テキストは残していませんが、概ね下記のような内容だったと思います。

    「ZGPAX S99」の液晶面直径(ベゼル内径)は実測35mmですが、この保護ガラスは約34.5mmあり、ほぼぴったりサイズです。
    ベゼルとの隙間がほとんどないので、一度貼り付けしたら二度と剥がせないと思います。
    厚さが0.2mmあり、貼り付けると保護ガラス前面がベゼルより上に出る形になりますが、エッジがラウンド処理されていますので、「Zeblaze Blitz」のように指先に引っかかる感触はありません。

    2016年09月07日 00:24
  • Yuki

    すみません、再投稿本当にありがとうございます!
    購入したガラスシートが先日発送されたみたいで、到着を楽しみに待っているところです。貴重な情報を教えていただきまして、重ね重ね感謝いたします!
    2016年09月07日 09:51
  • 白神

    はじめまして、いつも拝見しております。
    こちらの製品「ZGPAX S99」ですが、磁気センサーは搭載されておりますでしょうか?
    装着者の回転に合わせて、Googlemapが回転するような挙動をしてほしいのですが…。

    どこで調べても情報が見つからず、駄目元で購入するには高価な為、質問させていただきました。
    もしお分かりでしたら、教えていただけると助かります。
    不躾なお願いで恐縮ですが、よろしくお願いいたします。
    2016年10月06日 17:34
  • Yuki

    白神様、コメントありがとうございます。

    ジャイロセンサー(GyroSensor)の事でしょうか?GoogleMapsやポケモンGOで端末の方向に向けて地図やキャラが動くアレは多分非搭載だと思われます(ポケモンGOでは向かないので)

    海外の販売サイトで見ても「Accelerometer, Gravity, Gyro Sensor, G-sensor,」あたりはNoになっているので、加速度や磁気関係のセンサーは非搭載の可能性が高いです。
    (海外通販サイトはサイト毎に言っている事が違う事が多いですが・・・)
    2016年10月07日 09:33
  • 白神

    磁気センサーは、地磁気を使って方角を調べるもの(電子コンパス)です。
    とは言え、PokemonGoで地図が回転しないとなると、搭載していない可能性が高いですね・・・。
    ご丁寧にありがとうございました!
    2016年10月07日 15:47
  • hallo

    いつも楽しく拝見させていただいております。

    こちらのページを見て私も早速S99を購入したのですが、どうやっても3Gのデータ通信ができません。simのAPNの設定なども間違いはないのですが、もし何か設定の上での留意点などございましたら教えて下さい。どうぞよろしくお願い致します。
    2017年02月06日 02:44
  • Yuki

    hallo様、コメントありがとうございます!


    データ通信が出来ないだけで、データ通信と関係のない通話やSMSは可能でしょうか?

    使っているのがauのSIMって事はないと思いますが、ドコモとSoftbankは2100MHzで繋がるハズなので(S99は850MHzには対応しているのですが、プラスエリアが使えるかは怪しい所です・・・)アンテナは立っていますか?

    この機種の場合、APN設定が普通のやり方とは違って、プリセットされたAPNを上書きしないといけないのですが、こちらも設定済みという事ですよね?プリセットに最初から入っている数値に問題があるとか?
    他のプリセットが有効になっているとか・・・

    アンテナが立っているなら、データ通信のオン/オフや機内モードのオン/オフを何回か試してみるとか、SIMを刺しなおすとかしてみて下さい。

    データ通信だけができないとすると、お使いのSIM(MVNOですか?)に原因があるかもしれませんね・・・
    2017年02月08日 21:44

この記事へのトラックバック