ここ最近「YotaPhone 2」を Android 6.0 Marshmallow にアップデートする方法について、海外のみならず国内でも盛り上がっているみたいですので、別記事としてこちらに分けさせていただきました。
加えまして、u-kid様より詳細なアップデート手順がコメント欄に記載されていましたので、こちらに転載させていただきます!(u-kid様、誠にありがとうございます!)
情報交換をしてくださっている皆様に感謝とお礼の意味も兼ねて、私もヒトバシラーとしてアップデートしてみた報告を最後に記載しております。
投稿いただいた「YotaPhone 2」アップデートの詳細な手順はこちら!
1) yotaphone2_flasherで焼ける一番新しいロシアンファームを焼きます。
・焼き方はここのブログにありますが、zipの展開がうまくいかなかったりするので、
ftp://fw.ydevices.com/YotaPhone2/Firmwares/RU/5.0.0-RU1.1.124.zip
を直接ダウンロードして、yotaphone2_flasherのあるディレクトリの下のfirmwareフォルダの下に直接展開しました。
・CN最新のFWを落としてきて別の場所に展開し、radioフォルダだけ上記のRUを展開したfirmwareフォルダのradioフォルダと入れ替えます(LTE B1対応のため)
・4回ほどflashしましたが、必ずsystem.imgの焼きこみに失敗するので、yotaphone2_flasherがuserdata書き込みをするかどうか聞いてきたところで、別のDOS窓で、yotaphone2_flasherのあるフォルダに移動して、
fastboot.exe flash -S 512M system firmware/system.img
を実行します(参考 http://gadgethai.hatenablog.com/entry/2016/09/16/073700)。
その後、yotaphone2_flasherに戻ってuserdataを焼きます。
2) ロシアンファームでブートします。数10分かかるので気長に待ちます。
3) 日本語を選んで、最小限の設定をします。Googleアカウントの設定、アプリやデータのリストアはしません。
4) 設定ー>端末情報ー>Syste updatesからOTA ファームウエアアップデートをします。(直ぐにダウンロードが始められます)。
5) 再起動して、ファームウェアがRU1.1.134であることを確認してください。違っていたら進められません。MarshmallowはRU1.1.134に対する差分として配られているからです。
6) Marshmallow beta FWを下記からダウンロードします。
https://onedrive.live.com/?cid=cd8f2ac40cb93d5e&id=CD8F2AC40CB93D5E%21206261&authkey=!AGeCeSw1T7FRGYA
(うまくいかなかったら、http://forum.xda-developers.com/yotaphone-one/general/marshmellow-6-0-official-yotaphone-2-t3518062/page8 の#71の書き込みのリンクから辿ってください)。
7) Marshmallowはyotaphone2_flasherに入っているadbでは焼けないので、adb 1.0.36でググってダウンロードして、別の場所に展開します。同じ場所に6)のMarshmallow FWをコピーします。
8) Yotaphone2を十分に充電して電源を切ります。
9) 何もつながずにVolume UPと電源ボタンを押し続けて、Android system recoveryに入ります。
10) PCとUSBケーブルで接続します。
11) Yotaphone2でVolume up/downキーを押すと操作して、Apply update from ADBを選び、電源ボタンを押してupdate modeに入ります。
12) PCの新しいADBが入っているフォルダーで
adb sideload yotaphone2-user-RU1.1.28-from-RU1.1.134.zip
を実行します。書き終わるまで、数10分気長に待ちます。
13) Recovery Menuに戻ったら wipe/factory reset を実行、wipe cache pertitionを実行します。
14) reboot system nowを実行します。
Yotaphon2のブートアニメーションが延々と続きますが、また数10分待ちます。
15) ロシア語のようこそと思われる画面が出たら、完成です。日本語を選んでセットアップしましょう。
手順としては以上なのですが、最初system.imgのflashに失敗してることに気がつかずに起動しなくなったり、Marshmallowを焼いてブートしたら、ようこそのところでブートループに入ったりしました。
13)の手順はブートループ防止のためのおまじないです。
最初RU1.1.27を焼いて成功したと思ったらすぐにRU1.1.28が出たので、RU1.1.27にRU1.1.28を焼いてみたけど起動しませんでした。
ベータの間はこの手順を全部踏まないとアップデートできないようなので、毎回設定が飛びます。
覚悟してやってください。
ここまでがコメント欄からの転載となります。
私も YotaPhone2 を Marshmallow にアップデートしてみたので、スクリーンショットを交えながら、記載いたします。
ただ、上のu-kid様の説明の通りに行うと問題なく焼けますから、補足というより蛇足ですが・・・(笑)
必要なもの
まずは準備です。
最初に心の準備として、このアップデートを適用後には全ての設定やデータが消去されますので、バックアップを万全に行って下さい。
あと、作業を行う環境はできるだけ最新のWindows10で行ってください。Windows7だと失敗する可能性が高いかもしれません。
では、必要なファイルを集めましょう。最新のロシア向けファームじゃないと Marshmallow にアップデートできないという事なので、下記をダウンロード。
さらにYD206の方でRADIOを入れ替えて国内LTEに対応させたい方はチャイナファームもダウンロードして下さい。
一番新しいロシア向けのファームウェアはこちら。
ftp://fw.ydevices.com/YotaPhone2/Firmwares/RU/5.0.0-RU1.1.124.zip
現時点での最新のチャイナファームはこちら。
ftp://fw.ydevices.com/YotaPhone2/Firmwares/CN/4.4.3-S01-003-CN1.0.3.32a.zip
今回メインとなる Marshmallow のファームウェア(Beta)はこちら。
https://onedrive.live.com/?cid=cd8f2ac40cb93d5e&id=CD8F2AC40CB93D5E%21206261&authkey=!AGeCeSw1T7FRGYA
さらに最新のFOTA 1.1.30はこちら。
https://onedrive.live.com/?authkey=%21ACD0ualmfiBEcUw&cid=CD8F2AC40CB93D5E&id=CD8F2AC40CB93D5E%21206272&parId=CD8F2AC40CB93D5E%21206011&action=locate
忘れちゃいけないのが、以前のアップデート時に使用した「yotaphone2_flasher.exe」
ftp://fw.ydevices.com/YotaPhone2/YotaPhoneFlasher/
最後に Marshmallow を書き込むときに必要な ADB (version 1.0.36) は、下記から入手しました。
https://forum.xda-developers.com/htc-one/general/tool-updated-adb-version-1-0-32-fastboot-t2932160
手順
まず「yotaphone2_flasher.exe」をインストールします。
yotaphone2_flasher からファームのダウンロードもできますが、失敗しやすかったり面倒なので上でダウンロードしたファームウェア、ここでは「5.0.0-RU1.1.124.zip」の中身を yotaphone_flasherフォルダ に「firmware」というフォルダを作って、すべて解凍します。
YD206の場合は国内LTEを使いたいので、ここで「RADIO」フォルダをチャイナファームと入れ替えます。
yotaphone_flasher を実行して「1」のファームウェアの書き込みを選択します。
ここで「YotaPhone 2」をシャットダウンし、microUSBケーブルも外しておいてください。
完全に切れたらボリュームダウンキーを押しながら、電源を入れます。
YotaPhone2本体の画面の中央に「Downloading...」と表示されたら、microUSBケーブルを接続します。
書き込みが始まります。
問題のuserdata書き込みまで来ました。
試しに「Y」を選択すると、案の定system.imgの書き込みに失敗しましたので、u-kid様のご指摘の通り別のDOS窓を開いて、yotaphone2_flasherのあるフォルダに移動して(標準のインストールだと Program Files ですね。cdとコマンドを打って、フォルダをDOS窓にドラッグ&ドロップでOKです)、下記のコマンドを入力。
ちなみに、失敗すると再起動まで長いです・・・
fastboot.exe flash -S 512M system firmware/system.img
書き込みが終わると再起動がかかるのですが、これが結構長いです。コーヒーを作って飲むくらいの余裕はあります。
起動後はホーム画面が出るまでアカウントの設定等はどんどんスキップしてかまいません。
この後に全データをクリアしますし、ここでの目的はOTAアップデートのみです。
手動の場合は「設定」から「端末情報」「Syste updates」と辿りOTAファームウエアアップデートをします。
デフォルトでオートアップデートがONになっているので、2分くらい放置していたらダウンロードが終わっていました。
再起動(これも長い・・・)してアップデートが完了しているなら、ファームウェアがRU1.1.134になっているハズです。
u-kid様の説明では、MarshmallowアップデートはRU1.1.134に対する差分として適用されるという事でした。
次は Version 1.0.36 の ADB を解凍しておき、同じフォルダにMarshmallow のファームウェアをzipのまま置きます。
「YotaPhone 2」をシャットダウンし、microUSBケーブルも外しておいてください。
完全に切れたら、今度はボリュームアップキーを押しながら、電源を入れます。
Android System Recovery が起動します。ここでのキー操作はボリュームキーで上下カーソル、電源キーが決定です。
「Apply update from ADB」を選択して電源キーを押します。
今度はPC側の操作です。先ほどの Version 1.0.36 の ADB を解凍したフォルダに移動して、下記のコマンドを入力します。
adb sideload yotaphone2-user-RU1.1.28-from-RU1.1.134.zip
またもや、コーヒーブレイクの予感。書き込みには結構時間がかかります。
u-kid様の情報では、ブートループの恐れもあるという事でしたので、Recovery Menuに戻ったら「wipe/factory reset」を実行し、さらに「wipe cache pertition」も実行します。
終わったら「reboot system now」で再起動して、ようこそ画面が表示されれば完了です。
現時点でさらにRU1.1.30がリリースされたので、こちらも適用してみます。
同じように ADB のフォルダに「yotaphone2-user-RU1.1.30-from-RU1.1.28.zip」を移動して、下記コマンドを実行します。
adb sideload yotaphone2-user-RU1.1.30-from-RU1.1.28.zip
今回は「wipe/factory reset」等の作業は不要との事でした。
これで、Android 6.0 Marshmallow になった「YotaPhone 2」を楽しむことができます!
アップデートには結構時間がかかります。何杯コーヒーを飲んだのか分かりません・・・(笑)
なので、時間に余裕のある時に実行してください。
情報を提供してくださったu-kid様には本当に感謝です!ありがとうございました!!
以下に Marshmallow になった「YotaPhone 2」の簡易レビューを記載します
さて、Android 6.0 Marshmallow になって何が変わったのか?見てみるとします。
Marshmallow の新機能としてよく言われている USB Type-C による急速充電・指紋認証なんかは「YotaPhone 2」には搭載されていないので、関係ありませんね・・・
賢いアプリ一覧機能や「Now on Tap」などの使い勝手の向上も期待できると思いますが、個人的にあまり使いこなしていません・・・(笑)でも、アプリごとのアクセス許可ができるのは、安心感が高まった気がしますね。
結局大きな変化はパフォーマンスの改善とバッテリーの持ちが良くなった事くらいかな?
5.1の頃に比べてサクサクになったような気もします(プラシーボ効果ではなく)。
「YotaPhone 2」としての使い勝手は細かく改善されています。
右下に「YotaMirror」用のボタンが追加されました。これを押した後に画面をひっくり返すと、すぐに背面のE-InkディスプレイにAndroidの画面を表示させることができます。
設定項目も増えています。
右下の「Transfer Button」の他に、左下にはスクリーンショットが撮れる「YotaSnap Button」が表示できます。
アニメーションの表示がちょっと変わりました。
「電源ボタンを2回押してカメラを起動」というショートカット操作が追加されています。
他にも背面のE-Inkディスプレイの上部にステータスバーが表示できるようになったのも便利です。
この記事へのコメント
u-kid
これはMarshmallow RU1.1.28の上に書き込むタイプなので、まずここの書込みの通りLolipop最新ロシアンファームにしてから適用になるようです。
時間見つけて試してみます。
https://onedrive.live.com/?authkey=%21ACD0ualmfiBEcUw&cid=CD8F2AC40CB93D5E&id=CD8F2AC40CB93D5E%21206272&parId=CD8F2AC40CB93D5E%21206011&action=locate
u-kid
今回は通常の差分アップデートなので、
adb sideload yotaphone2-user-RU1.1.30-from-RU1.1.28.zip
だけで、リセット、ワイプは不要でした。ユーザデータも残っています。ブートも通常のアップデート程度の時間です。いつもの「アプリを最適化しています」で時間がかかりますが(^^;
Yotanoteに文字入力ができない件は残念ながら直っていませんでした。
Yuki
早速記事の方に、反映させていただきました!
お気に入りのYotaPhone2ですが、おかげさまでますます愛着が湧いてきました。
次期機種のうわさがあるのに、こんなに使い倒せるなんて、ホント良い端末ですね~。
重ねまして、u-kid様には本当に何とお礼を申し上げてよいか、感謝の言葉もございません!!ありがとうございます!!
fox
Yuki
そうですね、全データを消さなくてはいけないリスクも伴いますので、正式版を待った方が良いと思います。OTAならば、もっと手軽にアップデートできると思いますので。
でも、LTEを日本でも使えるようにするには、ちょっと手間かもしれませんね・・・
朱酒
わかりやすい記事を本当にありがとう
ところで質問なんですがYD206にYD201のファームウェアをそのまま入れた場合
YD201のバンドに対応できるようになるんですかね?
今米国にいるのでできるものならばYD205のバンドに対応させたいんですが
Yuki
こちらこそ、拙いブログですが参考にしていただいて、ありがとうございます。手順を詳しく書いてくださったu-kid様のおかげです。
ハードウェア的に対応していないバンドへの対応は難しいかもしれませんね・・・あと、北米版のYD205はFTPファームウェア一覧にも無かった気がします・・・
ちなみにYD205は開発中止というニュースを目にしましたが、発売したのでしょうか?
朱酒
道理で実機を全く見かけないと···
各スマホの対応バンドとキャリアのバンド国別でまとめている某サイトにデータだけ載っていたので探すだけ探してみたんですが無駄足だったようですね(・・;
Yuki
色々調べてみたのですが、残念ながら、やはり開発中止みたいです・・・次期機種に期待!?
Takefumi
親切丁寧な記事をありがとうございます。長文になりますが質問です、お暇なときにでもお返事いただければ幸いです。
Try UQ MobileのSIMと現在使用中のauのSIM(Galaxy S6)とでモバイルネットワークに挑戦してるのですが、アンテナは立たず、全くつながりません。
Banggoodで購入した、箱にはYD206、IMEIは3569406....
・初めはストックで試してだめ
・次にRU1.1.134まで行って試した、
・現在はRU1.1.30だが、やはりだめ
試してみたことは
・設定 ->.. モバイルネットワークで
アクセスポイント名設定 UQ Mobileのマニュアル通りに設定、auのSIMでは設定値調べてやったつもり
通信事業者選択でネットワーク検索すると、検索に失敗することも多いが、JP DOCOMO、Softbank、KDDI、EMOBILE、44051、44100などと表示される
・*#*#3646#*#* で無線をOFF/ON、この画面では電波強度 -101dBmなどと表示、優先ネットワーク設定はいくつか試した
・機内モードON/OFF
設定/端末状態で
・ベースバンドバージョンはS01_003_3_34_CN1_M05
・SIMステータスで、ネットワーク:不明、電波強度:0、モバイルネットワーク:UMTS、サービスの状態:VOICE/Dataとも休止中または使用不可
設定 ->..データ使用量は47KB(0ではない)
などいろいろやったつもりですが、スマホには詳しくないので、常識的なことも含めて何か抜けてることはあるでしょうか?
思いつかれることがあったら、よろしくお願いします。
Yuki
RADIOフォルダの入れ替えは行われましたでしょうか?
通信を司る部分なので、YD206をMarshmallowにしただけですと、YD201相当のシステムになるので、au系の電波では使えないと思います。
でも、ベースバンドから判断して一応中華のファームのものを焼いたのですよね・・・?
あとは、auの場合3Gは使えないのでLTEオンリーになると思うのですが、検索に表示されるという事は掴んでいると思います。
*#*#3646#*#*ではLTEオンリーにして、場所を変えて(屋外等で)掴むか見てみて下さい。
Takefumi
返信いただきありがとうございます。
radioは4.4.3-S01-003-CN1.0.3.32a.zipのものに入れ替えてやった(つもり)です。
念のため、いまradioフォルダにCNのものを入れ、firmwareの他のファイルは消してFLASHしてみました。
LTEオンリーとした状態でもモバイルネットワークの通信事業者名はKDDIを含め同じように列挙されます。
何かの拍子にときどきアンテナに数秒間LTEと表示されますので、何か進歩があったのかな(笑)、、
もう少しがんばってみます、
Takefumi
いろいろやってみたのですが、so-netの0SIMを申し込んで試したところ繋がりました。UQ-mobileなどau系のネットワークはCPAという方式を使うらしいのですが、CPAはたぶん国内専用の方式なのでYotaに限らず海外端末はすべてだめ?のような気がしてます。
Yuki
私はau系は使ったことが無いので、勉強になりました。
auのLTEの電波を掴めるので、使えるものだと思っていたのですが、使用はできないのですね・・・
so-netで使えたみたいで何よりです。
余談ですが、0-SIMはドコモのSIMロムのアップデートにも使えますし、何かと重宝するので1つあると便利です(笑)
Takefumi
今日覗いてみたら4/1にマシマロの正式版がリリースされてましたね、adb sideloadでめでたく正式版のマシマロになりました。
私の場合はユーザーデーターはクリアしないでだいじょうぶでした。
再起動後モバイルネットワークに繋がらなくなり、あせりましたが機内モードON/OFFで復活しました。
u-kid
先月末から公式にアップデートが始まったようです。
家のYotaPhone2にも今朝降ってきました。ベータ版入れていてもOTA降ってくるようです。
Yuki
ついに公式でもアップデート開始ですか!
未だにサポートしてくれているなんて、ユーザーとしては嬉しい限りですね。YotaDeviceはどことは言いませんが、国内のメーカーさんより親切な気がします・・・(笑)
2017年と噂されている次期機種の情報も、そろそろ欲しい所です!
Yuki
それにしても公式でのアップデート対応は嬉しいですね。
製品とユーザーを大事にしてくれている感じがして好感が持てますね!
朱酒
ジャンクパーツを買ってきて直して今もう一度このサイトにお世話になっています(・・;)
本家のサイトいわく次期機種は今年の夏からプレオーダーが始まるそうですね
Yuki
YotaPhoneのジャンクパーツなんて売ってるんですね!?
今年の夏ですか!楽しみです。非公式なデザイン予測は、どっかのサイトに載っていましたが、どんなのになるんでしょうね・・・