「Ryze Tello」DJIの技術で作られたトイドローンの決定版。安定したホバリングと長い飛行時間、そして高画質が魅力の無規制機 簡易レビュー

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「Ryze Tello」はトイドローンやホビードローンと呼ばれる玩具の部類に入る機体なのですが、ナンバーワンのドローンメーカーであるDJIの技術やインテルのチップが使われており、安定したホバリングや720pでの空撮も可能なモデルです。
さらに航空法に定められている200g以下の80gという機体重量なので、規制には当てはまらず(当然マナーや安全性に考慮して操作しなければいけませんが)誰でも手軽に扱う事ができます。


個人的に滝撮影が趣味なので、森の中でドローンを運転する事が多いのですが、木が多くて操作は非常に難しいです。一応高級ドローンには衝突回避のためのセンサーがあるのですが、細かい枝にぶつかる事もしばしば。
(滝撮影の場合はGPSが取得できない場所も多く、ドローンに備わっている安定機能に頼れません。ATTIモードで操縦する必要があります)
障害物が多い場所に慣れるために、同じくGPS等に頼れない体育館でポール等を置いて練習しているのですが、自宅でも練習用するためにトイドローンを購入することにしました。昔、サッカーの練習でテニスボールを使ったら上手くなったみたいな話がありましたが、そんなイメージ。

トイドローンの価格帯は3000円~20000円程と幅広く、安い物だと撮影が出来ずにラジコンみたいに飛ばすだけというのが多いです。空撮ができる物になると、5000円以上ですが、ホバリングが出来なかったり飛行時間が非常に短く、家族にドローンの楽しさを理解してもらうために、遊ばせる目的も兼ねているので(撮影に行くたびに文句を言われるので…笑)ある程度の飛行時間と安定性があるものが望ましいです。

そんな時目にしたのが「Ryze Tello」でした(この記事を書いたのは2018年の秋ですが、購入は大分前の事です。今ではTello以外にも安定した飛行が可能なモデルがあります)。RyzeはナンバーワンのドローンメーカーDJIの関係会社らしく、同社の技術が導入された高性能さが特徴で、心臓部の制御チップにはインテルのものが使われているという事でした。「Intel inside」のシールを貼りたいくらい。
機体下部に搭載されたビジョンポジショニングシステムによって安定した飛行ができたり、トイドローンとしては長めの13分の飛行時間も魅力です。DJIの低価格ドローンSparkの弟分的なデザインも素敵です。





開封レポート



倉庫から箱を引っ張り出してきて、開封を再現したレポートです(笑)
安全のためのプロペラガードがあらかじめ機体に取り付け済みですね。後述する360°プロテクターを付けっぱなしだったので、久しぶりにプロペラガードを取り付けました。

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本体の他の同梱品は、バッテリー、予備プロペラ、プロペラを外す道具とマニュアルです。
充電器等は入っていませんので、スマートフォン等のmicroUSBケーブルを使って充電します。

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手のひらに乗るくらいの小型ボディです。まさに玩具。
そのおかげで、手のひら離着陸が簡単にできますね。

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前方にはカメラとインジケータがあります。
カメラは720p(1280x720ピクセル、30fps)の動画撮影が可能です。静止画の場合は2592x1936ピクセルです。HD撮影ができるのでトイドローンとしては高性能ですが、スペック上は一昔前のスマートフォン並みのカメラ性能です。
しかし、映りは意外と綺麗で、画素は低くても写真が綺麗だった在りし日のiPhoneを彷彿とさせます。

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向かって右側には充電用のmicroUSBポート。

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バッテリーは背面から挿入します。

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向かって左側には電源ボタンです。二度押しや長押しではなく、ポチッと一度押せば良いタイプ。

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ボディ下部には安定した飛行を司るビジョンポジショニングセンサーがあります。
しかし、暗かったり床がパターンになっている場所ではあまり効かない気がします。

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バッテリーを外したところ。
非常に軽いです。重量の大部分がバッテリーですね。

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バッテリー容量は1100mAh。さすがに容量は少ないです。
こちらのバッテリーで13分ほど、実質10分ほどの飛行が可能です。

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360°保護プロテクター



家の中でドローンを飛ばすのは意外と難しいです。
当初は墜落しまくっていたので、360°保護できるこちらのプロテクターを購入しました。
Telloには本格的なドローンのような障害物探知機能が無いので、ある意味必須アイテムです。

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そんなに安くはない値段ですが、モノはかなりペラペラの樹脂製。
まぁ、その軽さのおかげで、飛行への影響は少ないです。
とは言え、若干不安定になるので、装着後に重心のキャリブレーションを行いましょう。

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このプロテクターを装着するには、プロペラガードを外す必要があります。

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暴走したTelloのプロペラで顔を切ったことがあるので、これがあれば安心です。

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3つのツメでガッシリと固定します。
ぶつかっても墜落しても、なかなか外れません。

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▼ このプロテクターはAmazonで売っています。



これがあれば、勝手に上昇して天井に衝突しても(結構よくあります)安心。

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SparkやMavicと並べてみる



デザインの似ている兄貴分の「DJI Spark」と並べてみます。
SparkはTelloと同じくWiFi接続のドローンです。ブレを防ぐ2軸ジンバル搭載で、映像も1080pで録画できるなど本格的な空撮ドローンです。飛行時間は16分と、Telloよりも若干長め。お手軽に使えるドローンとして人気の機種です。しかし、価格はTelloの5倍ほど。
しかし重量は300gなので、航空法の規制は受けてしまいます。

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親亀の上に子亀が乗っているの図。
別売のプロポやコントローラーもありますが、基本的にどちらもスマートフォンの画面で操作します。

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Mavicは小型のドローンですが、Telloと並べると巨大に見えますね。
こちらはMavic2 Proで、3軸ジンバル搭載のカメラと4Kでの撮影も可能です。
飛行時間も30分程と長く、本格的な空撮ができるモデルです。

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左からTello,Spark,Mavic2 Pro,Phantom4を4台並べてみました。
Sparkはレンタル品です。

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スマートフォン画面と設定



Telloの飛行には必須となる、専用アプリを起動したところ。

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Telloと接続していない場合は、こちらの画面が表示されます。
「Telloに接続」を押すとWiFi接続の画面に変遷します。

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接続が完了すると、スマートフォンの画面にTelloから送られてきた映像が表示されます。
Telloの場合は、本体に映像を記録するのではなく、こちらの映像がスマートフォン内に記録されます。
(なので、無線の状況が悪いとカクカクの映像になります)

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離陸するには、左上の離陸マークをタップするか、後述のコントローラーの場合はR2ボタン+Yボタンを押します。

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こちらは「Gamesir T1s」で操作している例です。
Tello推奨のGamesirのコントローラーにはT1,T1s,T1dとあって、ドローン専用に最適化されているのはT1dですが、他のモデルでも操作は可能です。逆にT1dの場合は、スマートフォン用のゲームコントローラーとしては使えないそうなので、潰しがきかないですね。
T1sはT1シリーズの上位機種で、Android,iOS,Windows,ゲーム機等でも使えて便利です。ただ、映像に若干の遅延が発生する時がありますね。私の場合はもともとT1sを持っていたので、このモデルを使用しておりますが、空撮メインの方はT1dを購入したほうが良いかもしれません。

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設定画面を開いたところ。飛行速度やVR・コントローラー等へのアクセスはこちらから。

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Telloの映像をVRに表示するには、上で紹介したゲームコントローラーと、当然VR用のヘッドセットも必要です。
こちらはGalaxy S7とGearVRの組み合わせですが、GearVRの場合はOculusアプリが立ち上がるので、Androidアプリへのバイパスが必要です。
(もしくは端子をmicroUSBポートに差さないで使います)

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コントローラーを接続して、VRヘッドセットにスマートフォンをセットして…と手順が増えるので結構面倒です。

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メニューからVRを選ぶと、ハコスコ用の分割画面になります。
Telloにはカメラが一台しか搭載されてないので、平面的に表示されるなんちゃってVRです。
それでも、自分が飛んでいる感覚は味わうことが可能で、かなり面白いです。
ただ、滅茶苦茶酔います。

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こちらは機体設定の画面。

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詳細設定からは、各種キャリブレーションやファームウェアアップデートが可能です。
特に前に紹介した360°プロテクターを装着した時などは重心のキャリブレーションが必須です。

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こちらはDJIのアプリにもある、特殊な飛行が可能になるフライトモード。
ちなみに360°プロテクターを装着すると、アクロバット飛行が可能になる8D Flipsは重量オーバーで使えません。
360°旋回しながらの撮影や「ポツンと一軒家」でよくある後方上空へ移動しながらの撮影も可能です。

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外で飛ばしてみる



基本的にTello等のトイドローンは屋内・室内用ですが、Telloに関しては風がなければ外でもある程度使えます。

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少しでも風があると流されてしまいますが、条件がよければ10mくらい上空に飛ばしても安定して飛行可能でした。

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下の動画ではかなりガクガクしていますが、これは若干の風と360°プロテクターのセイだと思われます。360°プロテクターを付けていると室内でも若干ブレますので、プロテクターを外せばもう少し安定した撮影が可能です。



性能やコストパフォーマンスを考えると、Telloはトイドローンの中では最適のモデルではないでしょうか?
本体が12800円程と安価なので、コントローラーやプロテクター、予備バッテリーを購入しても20000円くらいで済みます。
これからドローンを始めてみたい方や、私のように室内で練習のために(物干スタンド等で障害物を作って、そこを飛行する練習はゲームみたいで楽しいですよ)安価なドローンが欲しい方にはおススメの一台です。
条件が良ければ、意外と本格的な空撮も可能(唯一カメラの角度が変えられないのが残念)です。






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