「MAZE Alpha」3辺ベゼルレススマートフォンの先鋒は6型液晶ながら5.5型並のボディで高品質なデザインと高性能さが特徴! 開封レビュー

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「MAZE Alpha」はミドルハイ性能のMediaTek Helio P25を搭載し、メモリ4GB(6GBモデルも有り)、ストレージも64GBと必要十分なスペックを持ったスマートフォンです。
最大の特徴となる3辺ベゼルレスの液晶は6インチと大型ならが、その恩恵で一回り小さいサイズのボディを実現しており、デザイン・スタイルの良さにも一役買っております。
他にカメラもSONY製のIMX214とF2.2の明るいレンズを採用し、背面は1300万画素と500万画素のデュアルカメラ、前面にも500万画素のカメラを搭載するなど妥協のない性能です。


3辺ベゼルレススマートフォンの波がやってきた



3辺ベゼルレスのスマートフォンと言うと、以前にSoftbankから登場して話題になったSHARP製の「AQUOS CRYSTAL」があります。その後「Xiaomi Mi MIX」を皮切りに中華スマートフォンでも3辺ベゼルレスのスマートフォンが続々登場する事になり、その先陣を切って発売されたのが、今回ご紹介する「MAZE Alpha」です。

MAZEはiPhoneそっくりスマートフォンをリリースするMeizuとごっちゃになりそうな名前ですが、YOPという会社の新興ブランドだそうで、今回の「MAZE Alpha」が初リリースのスマートフォン。
新ブランドという事で品質の方を心配しておりましたが、各社のOEM&ODMを請け負っていただけあって、手にとってみると質感も作りもかなり良いデキです。

肝心のベゼルですが「AQUOS CRYSTAL」や「Xiaomi Mi MIX」と比べると若干厚みがありますが(「UMiDIGI CRYSTAL」や「Bluboo S1」も同じ)、普通のスマートフォンと比べると、かなり狭くスタイリッシュな外見になっております。

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個人的に驚いたのが、写真で見るより質感が高いんですよ。本体周辺を囲む金属がアルミ等とは違う重厚感を持ち、夏なのに冷んやりとした触感があります。この部分チタンなどでよく用いられる”イオンプレーティング”で表面処理された亜鉛合金(超合金ロボに使われる頑丈なアレ。衝撃に強いです)だそうで、金属の塊感が半端ないです。
ただ、重量がそこそこあるので、寝モバして顔に落とすのが怖いです・・・

メインディスプレイには2.5Dと呼ばれるラウンドエッジ加工されたゴリラガラスが金属部との堺までぴったりと嵌め込まれ、ブラックのフレームと相まって一体感があります。背面もガラスと思われる素材で覆われているので、非常に上質なデザインです。新興ブランドとは思えないほどの完成度の高さです。

デザインだけでも満足度はかなり高いのですが、実際に使ってみてのスペックの高さもなかなかでした。こちらの使用感は開封レポートの後に後述いたします。


ディスプレイ・解像度6.0インチ / 1920x1080ピクセル
CPUHelio P25
RAM4GB/6GB
ストレージ64GB
OSAndroid 7.0
無線LAN802.11a/b/g/n
BluetoothVersion 4.1
3GWCDMA 900/2100MHz
4GFDD-LTE B1/B3/B7/B8/B20



▼ GearBestの商品詳細はこちら。
Gearbest MAZE Alpha

▼ メモリが6GBに増強されたバージョンもあります。
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開封レポート



新興ブランドなので、面白い演出に期待しましたが、外箱はいたって普通です。
開き方がちょっと変わってる程度。結構丈夫な紙で作られているので、角はヘコんでいましたが中は無事でした。

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開くと本体とご対面するApple式の梱包です。
輸送用の保護シートは貼られていますが、液晶保護シートは貼られていませんでした。

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・・・と、思ったら!なんとガラス保護シートが予備も含めて2枚も入っていました!これは嬉しい。
(2枚入っていたので、1枚は背面用かな?と思ったのですが、どちらも前面用でした)
他の付属品はACアダプタ(海外用)、USB Type-Cケーブル、説明書、保証書、SIM取り出し用のピンです。

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こちらが本体です。さっそくガラスシートを貼っちゃいました。
ラウンドエッジなので全体を覆う事はできませんが、ホームボタンに位置を合わせると浮いたりせずに綺麗に貼ることができました。ちょっと分厚いので段差が気になりますが、悪くないガラスシートです。

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下部にはUSB Type-Cのポートとスピーカー・マイク。3辺ベゼルレスのデザインなので前面カメラも下の方に付いていますね。ちなみに撮影時に本体の上下をひっくり返すと、普通のスマートフォンみたいに自撮りできます。

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液晶面から向かって右側には電源とボリュームキー。
ロック解除は画面のダブルタップか指紋認証で行えるので、あまり押す機会はないでしょう。

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上部はオーディオジャックのみ。

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液晶面から向かって左側にはSIMカードスロット。

見て分かる通り「MAZE Alpha」は結構薄型です。
液晶が6インチもあるので大きい方なのですが、ベゼルレスと薄さのおかげで手に持つとワンサイズ下の5インチ〜5.5インチのスマートフォンと同じ感じです。

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背面もガラスなので映り込みと指紋が凄そうです・・・
カメラは最近の流行りでデュアルカメラです。ボケ味を出すことができるそうです。
こちらは後日、撮影サンプルをアップします。

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ホームボタンは正確には押し込むボタンではなくiPhone7等と同じでタップするタイプ。

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ホームボタン部分のアップです。
指紋認証は多分メーカー公称値ほどではありませんが、他の格安スマートフォンと比べてもかなり早くて正確です。

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電源部分のアップ。
金属フレームの処理が渋くて素敵です。

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カメラ部分のアップ。若干の出っ張りがあります。

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SIMスロット用のピンは若干長め。
いつも使っているiPhone付属のものだと長さが足りませんでした。
こちらの専用ピンを失くさないように気をつけなくては・・・

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起動してみる



では、早速起動してみましょう。
カッコイイMAZEの起動アニメーションの後に、いつものAndroidのようこそ画面が立ちあがります。
当然ながら日本語にも対応。メーカー独自の部分以外は完全に日本語化されているので安心です。

やっと液晶が点いて3辺ベゼルレスの全貌が見えてきました。
「AQUOS CRYSTAL」みたいに完全なベゼルレスではなく、限りない狭ベゼルといった感じですが、液晶面の面積の大きさは普通のスマートフォンとは比べものになりませんね。
「AQUOS CRYSTAL」の場合はレンズ効果を発揮させるために、前面のアクリル?が厚かったのが残念でしたが、「MAZE Alpha」の場合は薄型で3辺ベゼルレスを実現しているので、こちらの方がよりスタイリッシュです。

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指紋の登録画面。
「MAZE Alpha」は指紋認証の早さを売りにしている事もあって、なかなかの速度と精度で認識してくれます。

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こちらはデフォルトのホーム画面。壁紙はこの1種類のみ。
明るくて発色も綺麗な液晶です。

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2画面目。iPhoneみたいにドロアーがなくてアイコンが全て並ぶタイプのホームです。
必要最低限のアプリしか入っていないのも良いですね。

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いつも使っている5.7インチの「LeEco LeMax2」と並べてみました。
液晶は「MAZE Alpha」の方が大きいのですが、本体サイズは同じくらいです。3辺ベゼルレスは伊達じゃない。

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ちょっと触っていたら、自動でアップデートがかかりました。
ここからは見やすいようにスクリーンショットでご紹介いたします。

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使用レポート



まずは、ようこそ画面です。

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こちらは先ほども写真を載せたホーム画面。

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「MAZE Alpha」はメニューも含めて大部分がAndroid標準のままなので、すっ飛ばしてメーカーオリジナルの部分からご紹介。

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標準では画面内にナビゲーションバーが表示されていますが、これを消すメニューです。
ホームボタンのジェスチャーで代用できますので、私はオフにしています。
表示させる場合はナビゲーションバーのボタンの入れ替えも可能です。

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安価な端末ですが、メモリは4GBありますね。十分です。
こちらのメニューからメモリの自動最適化も可能です。

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他の中華スマートフォンにもあった「Smart somatosensory」です。
空中で手をかざして操作する特殊なジェスチャー設定です。
ギャラリーで画像間を移動したり、音楽再生をコントロールできます。

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その他のジェスチャーモーションの設定です。
電話用とシステム用があります。

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電話をひっくり返してサイレントにしたり、スイングして電話に出たりできます。

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こちらはシステム用。3本指で画面をちょっとなぞるとスクリーンショットが撮影できます。
他に2本指でなぞると音量調整など、便利な機能です。

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こちらはスリープ中の液晶に文字を書いたり、タップしてロック解除するジェスチャーです。
ダブルタップでロック解除は便利なので、私はオンにしています。

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「MAZE Alpha」は大き目の端末なので、下部左右に小さく表示できるモードがあります。
これで片手操作ができるように・・・なるかな?

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指紋の管理をするメニューです。
指紋を登録していなくても、ホームボタンのタップ等の操作はできますので、こちらの設定も可能です。
ちなみに、ホームボタンをタップで戻る。長押しでホームボタンの操作です。この操作はタスク切り替え等と入れ替えも可能です。

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Androidのバージョンは7.0ですね。

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Android7.0なので、6.0では隠しモードになっていた画面分割が標準で使えます。
タスクを上部にドラッグすると使えるみたいですね。

悪評のあるESファイルエクスプローラーですが、使いやすいのでワザと古いものを使っています。
広告とか余計な機能がなくてスッキリ。

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アプリを使ってみた



新しい端末を入手したら、とりあえずでベンチマークテスト。

結果は「64947」フルHDの中華スマートフォンの平均がだいたい40000弱くらいなので、それよりは高いですね。Snapdragon 625でも60000くらいなので、Helio P25はなかなか頑張っています。
このくらいの性能なら最近のゲームでも十分動きますし、ビジネス用途や普通の作業ならストレスフリーでこなすことが出来ると思います。

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比較しやすいように前回レビューした「K10000」で動作検証したAtypical Gamesのゲームを連続で試してみます。

ちょっと古めの「Sky Gamblers: Storm Raiders」はこちらでも当然サクサク動きます。

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「Radiation Island」は「K10000」よりもフレームレートが高いです。
フルHDの最高画質で滑らかに動きます。

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「Infinite Tanks」は「K10000」の場合、フルHDでかなり重かったのでHD画質にしましたが、「MAZE Alpha」ではフルHDで普通に遊べました。

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2Dのゲームなら問題なくサクサクです。

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本体容量が64GBもあるので、色々入れまくってみます。

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カメラ作例



Helio P25がデュアルカメラに対応しているので、この価格帯のスマートフォンでデュアルカメラ搭載機が増えてきました。1300万画素と500万画素のカメラを搭載した「MAZE Alpha」ではどんな感じの写真が撮れるのか試してみたいと思います。

2つのカメラ性能が違うので、ピントを後から合わせるワイドアパチャー機能は無いと思うので、500万画素のカメラは深度情報用かな?画質向上が期待できます。

まずは1枚目。手前にごちゃごちゃしたレタスを持ってきて、奥にネギが来るように撮影してみました。ノイズは多いですが、細部が綺麗に表現されていますね。F値はいじれないので、ネギをボカシたりはできませんでした。

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▲ クリックでオリジナルサイズを開きます。
(フルサイズをアップしたのですが、ブログの制限でフルHDに縮小されてしまいました)

色味を見ようと思って、鮮やかな花と青空が映るように撮影。
花と葉の色は自然なのですが、空の青色が不自然な気がします。ノイズが結構ありますね。

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▲ クリックでオリジナルサイズを開きます。

風が強くて手前の花になかなかピントが合わなかった(笑)
こちらは暗い場所なのですが、色も細部も綺麗に撮れていますね。

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▲ クリックでオリジナルサイズを開きます。

デュアルカメラの場合は自然なボケを表現できると聞きますが、標準のカメラアプリだと絞り値をいじる事ができないので、被写界深度をコントロールする事はできません。
確かに近くのものを撮影すると、背景はボケやすい気もしますが・・・普通のカメラでも同じかも!?
一応Blurの項目で無理やりボカす事ができますが、チルトシフトアプリで処理したような画像になりますね・・・

デュアルカメラのおかげか同程度の1300万画素のカメラを搭載したスマートフォンよりは綺麗ですが、カメラ性能を売りにしている機種と比べると負けてしまいますね。まぁ高望みしなければ、十分実用的なカメラだと思います。


まとめ



「MAZE Alpha」はデザインも性能もかなり気に入りました。
もう少しベゼルが狭いとスタイルが際立ったと思うのですが、これは他の端末も同じですね。
(「AQUOS CRYSTAL」も5.5インチ版は同じくらいベゼルが太かったです。5.2インチの方は細かった)
完全なベゼルレスにするにはSHARPと同じレンズ効果を最大まで使うか(でも、本体が厚くなる・・・)、Galaxyみたいにエッジスクリーンにしないといけないかも。まぁ、このくらいベゼルが細ければデザイン的には十分カッコイイです。

それにしてもガラス - 金属 - ガラスで構成されたボディ構造は素敵ですね。昔の古き良き時代のiPhoneやXperiaが偲ばれます・・・(笑)そして3辺ベゼルレスによるスタイリッシュな外観と、コンパクトさの恩恵。
「MAZE Alpha」はデザインと質感優先で選んでも満足できる端末ですが、その実性能も満足できるものでした。最近格安スマートフォンへの搭載をよく見かけるHelio P25ですが、意外と優秀なんですね。
このSoCに4GBのメモリなら、しばらくの間はどんな作業でも不自由しないでしょう。

さらに、普通のスマートフォンよりも多めの4000mAhバッテリーも好印象。開封してから、初期設定とアプリのインストール作業をずっと行っていますが、なかなかバッテリーが減らないんですよ!
まだ充電しなくても大丈夫なのですが、一応急速充電にも対応しています。
バッテリーに関しては、しばらく使ってみて追記したいと思います。

今の所、欠点らしい欠点は見当たりません。
まぁ、大きいので仕方ありませんが、ちょっと重いかな?程度。
ただ、周波数的に世界標準のSoftbankやY!Mobileで使う分には問題ありませんが、docomoの場合はプラスエリアが使えないのがネックになります。私の場合、プラスエリア非対応で困った事はそれほどないのですが、山間部や奥まった場所では繋がりにくくなるでしょう。

「MAZE Alpha」は日本円で20000円前後の低価格端末なのに、デザイン・質感、そして性能が非常に高いレベルでまとまったスマートフォンだと思いました。
個人的に「UMiDIGI CRYSTAL」共々、3辺ベゼルレススマートフォンの本命と位置付けてきましたが、性能と価格を考えると「MAZE Alpha」の方がコストパフォーマンスは良いかもしれません。

今後も続々リリースされる3辺ベゼルレスのスマートフォン。色々買ってみて比較したいと思います!


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Gearbest MAZE Alpha

▼ メモリが6GBに増強されたバージョンもあります。
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